会計ソフトでのリアルタイム把握で経営戦略の指針に
株式会社後藤(宮城県仙台市青葉区小田原)
IT導入補助金2022
セキュリティ対策推進枠、デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)

株式会社後藤は、時計関連の総合卸会社です。G-SHOCKやCITIZENなどの国産時計を中心に、数多くのブランドを取り扱っています。このたび、リアルタイムに会計データを取得することで経営課題の見える化、また改善を行う目的のためにIT導入補助金を利用し専用ソフトを導入されました。ソフト導入経緯や効果、また今後の展望などについて、同社代表の後藤さんにお話をお伺いしました。
IT導入補助金を利用された経緯についてIT導入補助金活用のきっかけを教えてください。
後藤さん:
当時、基幹システムの更新時期だったのですが、インボイス制度に対応させるタイミングと重なり、以前からお付き合いしていた大塚商会さんに必要なソフトの相談をしたところ、サービスのご提案と一緒にIT導入補助金について教えていただきました。
加入している宮城県中小企業家同友会からも定期的に補助金の案内はありましたので、制度自体は認識しておりました。また、目的が会計ソフトでしたので、会計事務所を調べて相談したりもしました。
いま振り返ると、IT導入補助がなければ、導入は見送っていた可能性もありますね。
加入している宮城県中小企業家同友会からも定期的に補助金の案内はありましたので、制度自体は認識しておりました。また、目的が会計ソフトでしたので、会計事務所を調べて相談したりもしました。
いま振り返ると、IT導入補助がなければ、導入は見送っていた可能性もありますね。

導入されたITツールについて導入されたツールと導入までの経緯を教えてください。
後藤さん:
会計用ソフト『SMILE V 2nd Edition会計』を導入しました。会計事務所さんからも色々と助言をいただき、今回導入したソフト以外も視野に入れて検討しましたが、最終的にはやはり現在利用中の基幹システムとの親和性の高さから今回のソフトを選択しました。
会社の経営にあたっては管理会計に関する情報は必要不可欠ですが、ソフト導入前は税理士にすべて任せており、リアルタイムで数字を確認することができないことがネックでした。お金の流れをつぶさに把握するための当社からの望む細かい要求にも、丁寧に対応いただけました。
期間としては、ツールを決めて申請までに2~3ヵ月、交付決定から導入までは細かい打ち合わせ含めて3ヵ月程度でした。補助金申請に関する必要書類やステップに関してもサポートいただき、大変感謝しております。
また経理担当には、新たなソフトを使いこなしてもらうため、過去1年分の仕分けデータを入力してもらったりしました。
会社の経営にあたっては管理会計に関する情報は必要不可欠ですが、ソフト導入前は税理士にすべて任せており、リアルタイムで数字を確認することができないことがネックでした。お金の流れをつぶさに把握するための当社からの望む細かい要求にも、丁寧に対応いただけました。
期間としては、ツールを決めて申請までに2~3ヵ月、交付決定から導入までは細かい打ち合わせ含めて3ヵ月程度でした。補助金申請に関する必要書類やステップに関してもサポートいただき、大変感謝しております。
また経理担当には、新たなソフトを使いこなしてもらうため、過去1年分の仕分けデータを入力してもらったりしました。

導入後の効果についてソフト導入後、何か変化はありましたか?
後藤さん:
年間の経費予測が可視化されたことで、達成すべき粗利目標について社員と会話することが出来るようになりました。期初目標を軸に置きつつも流動的に力を入れるべき事業領域を見直したりしています。例えば、従来のものから既存事業4割、販路開拓と新規事業を6割に当てて、割く時間を変更していくなどです。社員としては期中に目標や対応業務が変更になることにまだ戸惑いがあったりしますが、会社経営として必要なことと密に会話をして徐々に浸透していきました。また、経理が入力した数値を会議の場で全社共有しており、導入したソフトがしっかり生かされていることを直接扱っている経理担当も理解してもらっています。
既に期中での事業領域の見直し戦略が奏功しているものもあります。気仙沼市の「ホヤぼーや」という観光キャラクタをモデルとした時計を販売開始しました。販売店のみで扱っている商品にも関わらず、わざわざ遠方からいらっしゃる方もいて、掛け時計が販売開始4カ月で90本以上納入という結果となりました。他の商品と比べるとかなり早いペースの売れ行きです。
また、利益率の高い商品がどこでどのタイミングで販売されているのかリアルタイムに把握できるため、商品の最適な販売戦略も柔軟に組み立てられます。
一方でソフトの操作についてはまだ慣れていない部分もあります。それぞれの費目仕分けなどは会社として考えなければならないこともあり、本格運用まではもう少し時間がかかりそうです。
既に期中での事業領域の見直し戦略が奏功しているものもあります。気仙沼市の「ホヤぼーや」という観光キャラクタをモデルとした時計を販売開始しました。販売店のみで扱っている商品にも関わらず、わざわざ遠方からいらっしゃる方もいて、掛け時計が販売開始4カ月で90本以上納入という結果となりました。他の商品と比べるとかなり早いペースの売れ行きです。
また、利益率の高い商品がどこでどのタイミングで販売されているのかリアルタイムに把握できるため、商品の最適な販売戦略も柔軟に組み立てられます。
一方でソフトの操作についてはまだ慣れていない部分もあります。それぞれの費目仕分けなどは会社として考えなければならないこともあり、本格運用まではもう少し時間がかかりそうです。

今後の展望や期待今後、IT化やデジタルシフトを検討しているものがあれば教えてください。
後藤さん:
発注業務をデジタル化したいですね。実は過去にもトライしてみたことはあったのですが、いくつかの取引先の方に、従来通り電話やFAXの方が楽だよと言われて断念してしまいました。取引先には、高齢者の方もいらっしゃいます。売り場にわざわざPCを持って来ての作業は面倒だとか、なかにはメールアドレス自体持っていないなどの根本的な理由でお断りされてしまうなど、なかなか難しいです。
ただ遅かれ早かれやらなければならない時代が来るのも事実だと思っています。小売店を筆頭に業界全体の高齢化は否めませんが、例えば大手メーカーさんが「請求関連はデジタル化する」と言い切ってしまえば、卸売店や小売店もビジネスを続ける以上はそれについていくしかなくなると思います。
単純作業は付加価値を生まないと思っています。そのため、デジタル技術で出来ることはデジタルで、その分空いた時間を人間の創造的な仕事に回したいと思っています。そのほうが社員のやりがいにもつながると思いますし、そういう業務を任せていきたいです。
当社の経理もとても優秀なのですが、いまだに封入作業をやっています。これをデジタル化するともっと良い仕事を任せられると思っています。
当社の経営理念は「人生を豊かに」です。単純作業で時間を潰すことはもったいないのでこれからもDX推進していきます。
ただ遅かれ早かれやらなければならない時代が来るのも事実だと思っています。小売店を筆頭に業界全体の高齢化は否めませんが、例えば大手メーカーさんが「請求関連はデジタル化する」と言い切ってしまえば、卸売店や小売店もビジネスを続ける以上はそれについていくしかなくなると思います。
単純作業は付加価値を生まないと思っています。そのため、デジタル技術で出来ることはデジタルで、その分空いた時間を人間の創造的な仕事に回したいと思っています。そのほうが社員のやりがいにもつながると思いますし、そういう業務を任せていきたいです。
当社の経理もとても優秀なのですが、いまだに封入作業をやっています。これをデジタル化するともっと良い仕事を任せられると思っています。
当社の経営理念は「人生を豊かに」です。単純作業で時間を潰すことはもったいないのでこれからもDX推進していきます。